【職場体験学習】

　トマト＆オニオン宮古店では地域社会との関わりを強化する一環として、市内小・中学校からの依頼による学生向けの体験型実習ならび座学実習を受け入れております。

　当店では開業以来、ほぼ毎年継続して行っており、これまでに中学校・高校合わせて延べ２００名近い生徒さんが当店を希望され、「仕事」を体験されました。

　私たちは、縁あって当店での職場体験を希望してくれた生徒さんたちに、「人としていかに世の中のお役に立てるようになれるか」を考えるきっかけとなってくれたら、と、暖かく見守りながら接するよう心がけております。一方で、生徒さんたちの純粋な目と、短時間でも一所懸命に覚え作業しようとする姿を見ているうちに、かえって私たちが忘れていた大事なことを思い出させてくれることもあり、生徒さんたちから学ぶことも実に多いのが、この職場体験学習の特徴です。

【ゲストティーチャー】

　当方から学校へ訪問させて頂く講師形式の「ゲストティーチャー」では、子供たちの目線に立ちながら、「どんな仕事でも、誰にも負けない努力を継続すれば、必ず世の中の役に立ち、自信と誇りに満ちたやりがいのある仕事になる」という気持ちを、お伝えするようにしております。

　講師依頼は小・中学校が多く、「なぜお店を宮古に作ったか」「やりがいとは何か」を主なテーマとして、「裏メニューはあるか」「安くならないか」など、様々な鋭い質問攻めに合いつつ、やはりレストランは「おなかが減って、美味しいものをたべて元気になって帰りたい場」であること、それに私たちは素直に応じ、元気な声と笑顔と美味しい料理を「アツアツ・グツグツ・ジュウジュウ」と素早く提供できるように、私たちは日々努力していることをお伝えしております。

【私たちの思い】

　職場体験では、実際に現場従業員と生徒さんとのコミュニケーションタイムから始めます。「なぜ実習にトマトを選んだか」「将来どんなことをしたいか」を聞き、私たちからは「お店は地域にとってどんな役割を担っているか」「何が得意で、大事にしているか」などの思いを伝え、お互いを紹介し合います。その後ユニフォームを試用し、早速現場に入って、まずは手洗い。接客希望者は実際にお客様にお冷を持ちながらご挨拶、手が空けばテーブルの片付けの手伝い。調理希望者は洗い場での実践、仕込みの手伝い、そして実際にハンバーグを焼き、最後にそれを自分たちで食べてみる・・・　本番さながらの一連の流れを肌で実感して頂き、それまで思っていた固定観念と現実のギャップに、当の生徒さんたちはそれぞれがいろいろな思いを胸にしてお帰りになっていることと思います。

　どの生徒さんたちも、将来少しでも世の中のお役に立ちたい、との気持ちから当店を選んで頂きお越しになっておられるのですが、実際にやってみて、「見た目よりも結構大変な仕事だった」「カッコよさそうに見えたが、自分に務まるだろうか」「本当にこの仕事が好きになれそうか」・・・

など、様々な気持ちを持ってお帰りになっている生徒さんがほとんどではないでしょうか。

　私たちは、学校の先生からこのような一期一会の貴重な機会を与えて下さったことへの感謝とともに、それぞれの場面を通じて、きつかろうと楽であろうと、実際に大人が働いている姿や考え方を、包み隠さず等身大でご披露し、生徒さんたちの夢や希望、そして未来を考える場として、心の一隅に置いてもらえたら、本当に嬉しく思います。それが、当社の、世のため人のためにお役に立てる企業を目指す理念でもあるからです。

　今後も、将来を担う子供たちに少しでも働くことのやりがいと生きがいを、職場を通じて体験して頂けるよき環境を作ってまいりたいと思います。なお、来年には小学生まで門戸を広げ、小さな子供たちに食べることの楽しさと豊かさを提供できる体験型イベントも計画中です。

【講師レクチャーに対する市内中学校生徒さんからの感想文】