昨日、会社の電話とパソコンがようやく復旧しましたので、

 

早速ブログアップします。

 

従業員、店舗、家族ともに、全員無事でございます。

 

弊社ホームページを通じて心配のメッセージを下さった方も

 

いらっしゃいました。　この場を借りて、御礼申し上げます。

 

ただ、従業員の中には、当日田老町で津波に呑みこまれてしまい

 

ましたが、からくも周囲の人に助けられ、命を取りとめた人がいました。

 

また、家が津波で流され、全壊し、避難所での生活を余儀なくされた

 

従業員さんが複数出てしまいました。

 

トマト&オニオン店長の実家も浸水し、流された車両が自宅に突っ込んで

 

被害を受けました。未だ彼の母上は避難所での生活を余儀なくされています。

 

友人・知人の被災も日を追うごとに明らかになり、再会した時の喜びは

 

束の間、家が流された話や未だ安否がつかめない話を聞くことになり、

 

お悔やみの気持ちと、自分の無力さにひざをついてしまう毎日です。

 

お店・事務所は幸い津波が到達せず、食器破損と停電による間接被害

 

で済みました。強い揺れから３０分くらいして、事務所から３０メートル先の

 

ホテルの前が濡れているの見て、おかしいと思ったら、その先が洪水のように

 

なっていました。水道管破裂か何かで増水したのかと思ったら、さらにその先の

 

信号の向こうに、水の上で車が何台も向きを変えて立ち往生しているのが

 

見えました。「・・・これは、何だ！？まさか・・・」

 

その先の事実は、すでにテレビ報道で繰り返し流れている通りです。

 

 

何度か被災地を歩き、その大変な状況を目の当たりにするたび心を痛め、

 

お店も営業再開の目途が立たない間、ガソリンもなく、家に詰める日々が続き、

 

しばらく放心状態で、正直何も手につきませんでした。

 

１０日たった頃から少しずつ心が回復し、物流の回復により仕入れの目途が

 

経ってきたことから、下向きだった気持ちを上向きに転じるようになりました。

 

うつむいたままでは何もできない、動ける人間が動かないと、もっと悪くなる。

 

前を向いて、とにかく歩こう。手をつなげる方がいれば、手を握り、前進しよう。

 

そう言い聞かせるようになりました。

 

知らぬ間に、私も関わらせてもらっているみやこさいがいエフエムが立ち上がって

 

いました。そこに出てくる市民の生声や、宮古市長（自宅が被災）の力強い

 

メッセージが、リアルにビンビン伝わってきて、ここにきてラジオの価値を改めて

 

見直しました。

 

お店の営業は、仙台以北への物流がままならない状況だったことから、しばらく

 

見送りとなっていましたが、来週から少しづつ始められる段取りが出来てきました。

 

営業再開日程が確実に決まり次第、お知らせしたいと思います。

 

なお両店とも仕入れできる食材が限定されてしまうことから、数品目に絞っての

 

提供となります。また、営業時間もランチタイムのみとなりますので、ご了承下さい。

 

通常営業に戻るまで、今しばらくお時間を頂きますので、ご理解をお願い致します。

 

道行く方に、「お店はまだ開かないの？」「各県からの支援部隊が食べに

行ける場所がなくて困ってるのだが」「子供が出かける場所がなくて疲れ切って

いる」などの声をかけられるようになりました。一日も早く復旧し、

お客様の心の癒しと回復の場を提供できるよう、努力しておりますので、

今しばらくお待ちください。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　アンドーコーポレーション有限会社

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表取締役　安藤陸男